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いつか読書をする人へ

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井上いつかがおすすめする本です。


啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?

2012/06/27 更新

いつか読書をする人へ


井上いつかがおすすめする本です。


フィクション

ありこのおつかい

著者:いしいももこ、なかがわそうや

出版社:福音館書店

ありこのおつかい

 最近の息子のお気に入りは「あり」です。

 ありさんの絵本、ありさんの歌、広々とした公園にしゃがみ込み、いつまでもありさんを眺め続ける外遊び時間・・・。


 ありが主人公の絵本やお話ってたくさんあるんですね。
 わたしが虫は守備範囲外なので今まで気が付きませんでした。

 その絵本のだいたいが、ありさんがただ、お散歩をするだけ、というものばかりなのですが、息子には面白くて仕方がないようです。

 正直、ちょっとわかんないよ~!

 まあ、ありに派手な冒険やドラマを期待してもな、と今まで少々失礼なことを思っていました。

 ところがこの絵本。ありの日常がまさかの展開を見せるストーリーです。
 ありのありこが赤いぼうしをかぶっておばあさんのうちにお使いに行く途中、かまきりに食べられてしまいます。ここまではもの凄くどこかで聞いたような話ですが、ここからの物語のシュールな転がりっぷりが面白くてたまりません。

 かわいい!ありこもみんなもかわいい~!!


 わたしはこの絵本を読んで、少し肩こりが軽くなりました。

 即効性のある癒し絵本です(※わたし個人の感想です☆)



 こんなに面白い絵本なのに、息子は最初のほうでありこちゃんがかまきりのきりおに食べられてしまう所でドン引きしてしまい、怖がってこの絵本に近寄りません。
 でも、おかげで「かまきり」という言葉を覚えました。
 時々なんでもない時にいきなり『かまきり!』と言うのでどういう意味で使っているのか知りたい所です。


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