今住んでいる集合住宅。毎朝洗濯物を干すたびに軽くめまいがします。

　飛行俱楽部の部員の一人が住んでいる二十一階建てのタワーマンションに比べたら全然大したことない高さなのでしょうが、今まで最高二階建てしか知らなかったので、いちいちひやっとしてしまいます。

　小さい頃は、高い所が大好きでした。昔からずっと高い所から景色を見渡すと、そこからばぁっっ！！！と両手を広げて飛び立つ想像をしてしまうのです。もう、反射的、自動的に。

　子どものときはそのままその雄大な景色の中を縦横無尽に飛び回れたのですが、大人になった今では、やけにリアルな映像しか浮かんでこず、もしここから落ちちゃったら・・・ひゃああああああああ～っ
！！と、手足が冷たく感じます。

　わたしにも翼があったのだなぁ・・・想像力という名の。今はいずこへ・・・。


　この本は、抜け落ちかけていたわたしの翼をめきめきと甦らせてくれます。

　本当に、空は広くて、世界は無限にあっって、行こうと思えばどこへだって行ける。
　明日は何が起こるんだろう？
　これからどんな人に出会えるんだろう？


　もう真夜中を過ぎたのですが、わくわくして目が冴えてしまいなかなか眠れそうにありません。

　今夜は夢の中でびゅんびゅん飛び回れてしまいそうです。

　　
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