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いつか読書をする人へ

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井上いつかがおすすめする本です。


啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?

2012/10/07 更新

いつか読書をする人へ


井上いつかがおすすめする本です。


フィクション

緑金書房午睡譚

著者:篠田真由美

出版社:講談社

緑金書房午睡譚

 本屋、図書館、古本屋・・・。本好きの抱く夢はいつでもたくさんの本に囲まれて生きることです。


 本はひとつひとつが小さな扉で、開くといつでもどこでもこことは別の世界へ連れて行ってくれる。小さな頃からずっと、それを楽しみに生きてきました。

 けれども本に頭を突っ込んで出てこないわけには行きません。

 この本に夢中になっていた午後、気が付くと手足がボールペンで落書きだらけになっていました・・・。なんかちくちくすると思ったら!油断も隙もない現実が、片時もわたしの傍を離れずにいるのです。


 この本の中で、本が傷付けられているシーンは読んでいて胸が痛くなりました。
 物語の中の出来事なのに・・・と油断していると、現実の世界でもわたしの絵本コレクションが、クレヨンで落書きされたり、ページを破かれたりしかねません!!
 なんて危険な世界なんだ!


 本当に小さな頃、絵本の中に新たな登場人物を書き加えたり、最後のページにその続きのお話を綴ったりしました。
 よしよし、大好きな本がもっともっと素敵になった、とその当時はとても満足していたのを思い出しました。

 また本棚をぐちゃぐちゃにして~っ!!と思わずむっとしてしまいますが、息子も昔のわたし流のやり方で大好きな本への愛情を表現しているんだ・・・と我慢の日々を送っています。

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