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いつか読書をする人へ

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井上いつかがおすすめする本です。


啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?

2013/02/06 更新

いつか読書をする人へ


井上いつかがおすすめする本です。


フィクション

ひなこまち

著者:畠中恵

出版社:新潮社

ひなこまち

 風邪をひいている時は読書がはかどります。
 わたしが最初に本を手に取ったのは、たぶん体調が悪くて外で遊べなかった日がきっかけだったからなのだと思います。

 雨の日、雪の日、学校を休んだ日。これがわたしにとって正統な読書をするべき時なのです。
 まぁ・・・結局いつだって読んでいるけれど。


 とはいえ、『ころころろ』『やなりいなり』『ひなこまち』しゃばけシリーズ3冊は、一気に読み過ぎました。頭が余計にぼうっとします。
 しゃばけシリーズは、体調不良の時に読むと、病弱でいつだって寝込んでいる主人公の若旦那気分がたっぷり味わえます。
 熱がでていたりするとさらにぼんやりして、物語の中の妖たちが、枕元をちょろちょろしているような気さえしてきます。

 子どもの頃、わたしにも妖の友達がいたら、ひとりで寝込んでいる時間もさみしくなかったのになぁ・・・と思い返すと、いつだって本を読んでいて、物語の登場人物と遊んでいたのでそんなにさみしくはなかったことを思い出しました。

 
 夢うつつに読んでいると、本当に妖に会えるかもしれません。体調悪い時におすすめの本です。


 今日の息子はせなけいこの『ろくろっくび』を気に入って「の~ん!」と必死に首を伸ばしていました。

 親子そろっておばけ好きか。



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