相手もひとりの人間なのだから、わたしの思い通りにならないのは当たり前だ。

　毎日自分におまじないのように言い聞かせながら息子を相手にてんやわんやに暮らしていますが、最近なんだか予想外の展開にまた戸惑っています。


　・泣き虫

　・怖がり

　・小食

　・眠りが浅い、眠らない

　・足が遅い、運動が苦手

　・夢見がち

　・日がな、本ばかり読んでいる



　・・・・あれ？それってわたしのこと？？

　見た目以外の特徴が、どんどんわたしに似てきます。うわ、分かっていたつもりだったけどなんて面倒くさい人間なんだ。

　顔以外ももっと夫に似て欲しかったなあ。
　夫に似た性格だったら・・・。

　う・・・・・・。それもまた・・いやいやむにゃむにゃ・・・。


　最近は息子向けに買った本以外の、わたしのコレクションにも手を出し始めました。
　とりあえず、エドワード・ゴーリーの本など危険なものは手の届かない所にしまって。

　最近はル・カインの絵本を読まされています。
　今いる場所とは、違う色あいの太陽に照らされているようなやわらかな世界。
　ページの隅から隅まで見逃す所が全然ない緻密に書き込まれた不思議な物語。

　わたしも大好きなのですが、小さい子にはちょっと怖い絵柄じゃないかな～？と思い、息子に、
　「この絵本怖くないの？」
　と尋ねると、
　「・・・こわい」
　との返事。それなのに二日連続で眠る前にこのキャベツ姫を読んでくれと言われました。

　この絵本が、どうして彼の心をこんなに掴むのでしょうか。

　あっ、まさか、キャベツの頭になってしまったお姫様が、パンの顔を持つヒーローの仲間だと思っているのじゃないだろうな！！





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