おすすめの本RECOMMEND
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?
2014/01/05 更新
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
フィクション
アリス殺し
著者:小林泰三
出版社:東京創元社
昔から気になっているのですが、皆さん眠る時はどんな夢をみているのでしようか?
子供の頃から『不思議の国のアリス』が好きなせいか、わたしの夢の中も色々な人や生き物が住んでいて、何度も同じ人が出てきたりします。
同じ夢を繰り返し見る人は多いのでしょうか?
夫と息子の見ている夢は、その激しい寝言から推察すると昼間と同じように仕事をしたり、幼稚園に行ったり、母親に怒られたりしているようです。
この本は、買って以来何度も読み返しています。
『アリス』も『スナーク狩り』も大好きなので出てくるキャラクターをすんなり呑み込めて読めました。
このミステリーがすごい!2014年版国内編第4位の小説なので、まずはミステリーとして、わくわくしながらページを繰りました。
次は、少し角度を変えてSF小説と思ってよむと、また面白い!
その次は、注目する場所を選んで、ホラー小説として。うんうん、良い感じにぞくぞくする。
お気に入りの悪夢を繰り返し見るように、何度でも楽しめる小説です。
全然関係のない話ですが、ラヴクラフト全集をちょこちょこ読み始めてから、ホラー映画のような、夜中に飛び起きて汗びっしょり!という臨場感のある悪夢が見られるようになりました。
こわい~・・・でも、ちょっと楽しい~☆
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