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いつか読書をする人へ

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井上いつかがおすすめする本です。


啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?

2014/04/07 更新

いつか読書をする人へ


井上いつかがおすすめする本です。


ノンフィクション

お友だちからお願いします

著者:三浦しをん

出版社:大和書房

お友だちからお願いします

 夫が最近嘆いています。
 
「後輩も上司もみんなスマホでゲームばかりしてる・・・。」

 なんだか、仲間はずれみたいでさみしいのかなと思い、夫に何かゲームしてみたら?と言ってみると、少し(感情が薄くしか顔に出ないのでたぶんですが)嫌そうな顔してこう返されました。

 「えー、時間がもったいないよ。ゲームをするよりいろんな面白い妄想をしてたいよ・・」

 「へぇ、そっかぁ。」

 と、読書をしながらその時は生返事をしてその話は終わったのですが。

 え。妄想?してるの?いつも?どんな??

 『?』が脳内に沸き上がってきて後の読書にちっとも集中できなくなってしまいました。


 すぐとなりに座っている人の頭の中だって、本当のところは全く分からないもの。
 でも、人の考えている事を覗き見してみたい、気になってたまらない。

 三浦しをんさんのエッセイは、日々のどうしてそうなる!?な爆笑エピソードや、目まぐるしく転がり展開する妄想話など、彼女の心と頭の中を惜しげもなく覗かせてくれるので病みつきになっています。ひひ。

 彼女の底なしの溢れる妄想力には、わたしの貧困な空想(妄想?)ライフが恥ずかしくなってしまいます。

 そんなにあられもない脳内を見せちゃうなんて、本を書くのってなんて大変なお仕事なんでしょう。もっと見せて!!


 そういえば夫の、いつもの妄想っていったいどんなのなんだろうか。
 さらっと言われたので聞きそびれてしまってもう謎のままです。

 しばらく一緒にいるけれど、ますます謎が深まります。


 息子が、最近毎日のように執筆している『ドミコのえほん』も大きな謎です。

 ドミコとその仲間が、どんどん増えてきました。
 この頃では、お出かけの際にリュックの中にも入って付いてきてるらしい、それも100匹も!!

 ドミコって誰だ、何だ。

 うちの男たちは、謎だらけです。


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