そうか、 こんな風に男の元を去ればいいんだ。

　読んでいるうちにふと、こんなことが頭に浮かんでしまいました。あぶない、あぶない。


　ただ、別れたり離れたりしたのではなく、女を失った男たちの心に、こんなにも深く長い間、痕を残す彼女たちの不在。

　でも、女たちは一度も振り返りもしなかったように思えます。彼の心の中に、自分がこんなにも存在してるなんて思いもしてなさそうな。

　わたしだったら、去った後の相手の心の中にがっつり居座るのはちょっといやかな。

　離れる時は、体も心も跡形もなく消えてなくなりたいです。

　まあ、今はべつに全然去りたいところはないんですけどね。

　えへへ。

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