「もうすぐ誕生日が来て15歳じゃなくなってしまう」と、同級生の友達が嘆くのが不思議でどうして16歳になりたくないの？と聞き返してみたことがありました。

彼女はこう答えました。
「だって、15歳って物語の主人公の年齢じゃない？」


10代の頃は本をたくさん読みました。読むのが楽しくて楽しくて、友達と本を貸し借りし合って感想で盛り上がったり、ぶつかったり。

周りの皆が当たり前に15歳だった頃にああ言った彼女は、わたしよりずっと大人だったのだろうと思います。
遠くその日が過ぎ去ってからやっと、わたしはあの頃が特別な魔法に満ちた日々だったと気がつけたのに。
それにしても、この物語の主人公モリの読書量といったら！！
わたしなぞ、束になってかかっても敵いません。

でも意外にも『銀河ヒッチハイク・ガイド』を気に入ってくれたので、わたしと仲良くしてくれるかも。

モリとも、本の話をいっぱいしてみたいな。
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