おすすめの本RECOMMEND
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?
2014/08/21 更新
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
フィクション
CREA 2014年9月号
出版社:文藝春秋
おなかがすいたら おいしい読書
そんなことが表紙に書いている雑誌があれば、買わないわけにはいきません。
実用的な料理本から、小説、絵本、漫画などたくさんのごちそうbookが紹介されています。
なんておいしそうなんでしょう!
読んだ事のある本、うちにある本がいくつか載っていて、あらためてそのおいしさを確認してみたり。
まだ読んだ事のない本もたくさん紹介してあって、早く読んでみたい、とわくわくしています。
わたしのおいしい本ベスト3って何かな。
最近のお気に入りは講談社から出ているよしながふみの『きのう何食べた?』 です。
このコミックはレシピ本代わりにたびたびキッチンへ持ち込むので水に濡れて表紙が若干ごわごわしています。
漫画にでてくるごはんがかなりの再現率で食べられるのがうれしい。
新潮文庫の吉本ばななの『キッチン』は十代の頃から絶望するたびに(ガラスの十代の頃はくしゃみをするのと同じ頻度で絶望していました…)読んでいた回復本です。
路地裏のシーンと、美味しそうなかつ丼は、泣かずには読めません。
そういえば最近は滅多に読み返さないなあ。いちいち絶望しているひまがなくなってしまいました。
食べてみたい!で一番の本は岩崎書店の絵本、安房直子『ライラック通りのぼうし屋』です。
ぼうし屋さんの食べた にじのかけら が気になってたまりません。シャーベットのような不思議な食べ物。小さい頃からどんな味なのかずーっと考えて続けています。夢の中では何度も食べた事があるのだけれど、目が覚めると忘れてしまっています。
にじのかけら、大人になった今はもっと切実な思いで食べてみたい…30歳も若返ったら大変だから、せめてひとくち分だけでも!
こんな事真夜中に書いていると、当然おなかが減ってきます。
…さて、冷蔵庫には何が入っていたかな�・っと♪