おすすめの本RECOMMEND
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?
2016/01/23 更新
いつか読書をする人へ
井上いつかがおすすめする本です。
フィクション
ずっしり、あんこ
著者:青木玉、芥川龍之介他
出版社:河出書房新社
鏡開き以来、もう3度目のぜんざいです。
あんこ派とチョコレート派の間に生まれた息子は、日替わりであんことチョコレートをおやつにリクエストするハイブリッドな甘党男子に育ちました。ノット塩系男子。見た目は完全に塩系(地蔵系?)なルックスなのに、ポテチ、スナック菓子、お煎餅は完全にスルーします。
しょっちゅう食べているうちに、すっかりあんこの美味しさに目覚めてしまいました。あんこ派に寝返ってしまいそう…。
芥川龍之介も、手塚治虫も、みんなあんこを愛しています。タイトルの通りに、ずっしりしたあんこ愛と、あんこのある日本の情景が、39名の文豪から現代作家のエッセイでたっぷりつづられています。
おはぎ、おしるこ、ようかん、赤福、あんぱん、たい焼き…。
和菓子は、腹をふくらませるものではない、の一文に激しく反省しながらも、夜中に読むものではないなあ、とおなかをぐーぐー言わせながら思いました。
読書のお供のコーヒーが、今夜はなぜか進まないなあ。
ひとしきり考えた後、濃ゆーい緑茶を淹れなおし、その後はぐいぐい飲みすいすい読み終えました。この本は緑茶が合う!
おとといぜんざいだったので、昨日は板チョコ一枚入れたココアパウンドケーキのおやつにしました。
夕食後の夫にも一応聞いてみると、一切れ間食。おいしいおいしいと、もう一切れおかわり。
…チョコレートが好きではないから、とバレンタインもスルーしていた夫が!!!!
チョコレートとあんこ、両方使ったお菓子が作れるか現在思案中です。