日本を代表するSF作家２４人ものショートショートがこれ一冊で読めます！なんて素敵な、お得な文庫本なのでしょうか！！！


　この本は、タイトルからしてちょっと固いです。人工知能学会という本物の科学者たちのための学会誌『人工知能』に掲載されたショートショートを収めたものです。
　本物の科学者。SF(サイエンスフィクション)とはまったく正反対のように思われてはいませんか？

　科学技術の発展によって生まれたSFという物語世界。その作品のなかで人間の想像力が作り出したありえない科学は、実際の科学の発展や、研究者が科学に魅せられるきっかけになったり、お互いに影響しあっているのです。

　なんて、とっかかりにくいお話はおいといて！小説家が描く、この世に存在しない人工知能のわくわくするお話の後に、本物の研究者の解説が収録されていて合わせて読むとそのおもしろ世界が近づいてくるようなドキドキを感じます。
　わたしは子どもの頃から、いつかロボットを所有するのを目標としています。R2-D2とC-3POと暮らすのです。
　ファービーやアイボ、ペッパー君、電気屋さんで崖っぷちを華麗に避けるお掃除ロボット。子どもの頃から、ずっとずっと未来が近づいてくるのを待っていました。少しずつわたしの夢に世界が追い付いて来るのを夢見ていました。あと、もう少し。

　わたしもこの本に出てくるぬいぐるみ型ロボットが欲しい。わたしの腹心の友。こころがなくて分かり合えなくてもいい。ずっとわたしの味方で、相棒でいてくれるすてきなロボット。


　ショートショート集なので、どこから読んでも、ちょっとの時間でも読めて、いったん取り込むと頭の中でいつまでも物語と遊べます。


　ロボを所有する目標はもう目前。あとは、タケコプターのように体ひとつで空中を飛ぶ。宇宙旅行。この３つは、かならずやると決めています。

　長生きして、すごい未来を見てやるぞ。