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いつか読書をする人へ

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井上いつかがおすすめする本です。


啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?

2018/01/11 更新

いつか読書をする人へ


井上いつかがおすすめする本です。


文庫

ロボット・イン・ザ・ハウス

著者:デボラ・インストール

出版社:小学館

ロボット・イン・ザ・ハウス

 ロボット・イン・ザ・ガーデンの続編、ベンとエイミー、ロボットのタングに九ヶ月の赤ちゃんボ二ーの家族の元に、また新たなロボットが現れるところから物語は始まります。

 この本を読んでいて、前回よりもますますタングにハラハラさせられました。
 タングの保護者はどうなっているんだ?どうしていつもタングに考えさせて、選択を委ね、自身に行動させるんだろう。いつどんな失敗や悲しい思いをするかわからないのに。

 ハラハラ(ちょっとイライラ…)しながら読んでいるうちにふいに気づいてしまいました。

 このふたりは、タングのことを信じているんだ。

 あえて手を離して待つ。
 あと一歩かけ寄らずに立ち止まる。
 思うよりも先に体が自然と先回りしてしまう、子どもが本当に小さい頃は命を守るためにそれが必須だったけれど、いつのまにか守る手が成長の妨げになってしまっているかもしれない。

 ベンとエイミーは、タングを、信じているんだぁっ!!

 もう、声を上げそうなくらいに衝撃でした。

 だって、小言や手を出してばかりの自分の息子のことを
全然信じていなかったことに気付いてしまったから。

 もう、本当に恐ろしくてたまりませんが、もう少し、先回りを控えて見ることにします。

 それにしてもベン、前回はあんなにだめだめだったのに、なんて立派になって…涙
 まあでも、エイミー目線で見るとまだまだダメな男だなぁ(いい意味でね)

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