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いつか読書をする人へ

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井上いつかがおすすめする本です。


啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?

2019/04/26 更新

いつか読書をする人へ


井上いつかがおすすめする本です。


文庫

ぶたぶた

著者:矢崎 存美

出版社:徳間書店

ぶたぶた

子供の頃だったら、もしぶたぶたに会えたら…と想像を膨らませて読んだだろうこの本。

すっかり大人になった今読んで、彼のような大人になりたいな、と思いました。

ぶたぶたは、ある時は家政夫、あるいはフレンチのシェフ、タクシー運転手など、さまざまな姿で9つの短編の中に登場します。
仕事ができて、さらっとした人との距離感や、日々を淡々と、一足ずつ丁寧に歩むその感じ。

そして、なにより、彼はバレーボールくらいのサイズの、ピンク色のぶたのぬいぐるみなのです。

あり得ないルックス(存在?)と、しっかりと存在している中年男性のパーソナリティー。

今までぶたぶたを知らなかった悔しさと、シリーズがたくさん出てるのでこれからたくさんのぶたぶたさんが読める!という嬉しさで胸の中がぐるぐるします。いや、嬉しいのが勝っています。

わたしもこの本の片隅に出してもらえないかな。
例えば、ぶたぶたさんが読んでいる文庫本をレジ打ちする書店員で。

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