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いつか読書をする人へ

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井上いつかがおすすめする本です。


啓文社スタッフ「井上いつか」による本のレビューです。井上いつかがお送りするコラム!
啓文社のスタッフであり、『本の虫』としても有名な「井上いつか」がオススメする本のコラムです。さて、今回はどんな本でしょう?

2019/06/15 更新

いつか読書をする人へ


井上いつかがおすすめする本です。


フィクション

この橋をわたって

著者:新井素子

出版社:新潮社

この橋をわたって

感想であります。


新井素子さんが17歳で小説家デビューをされて、40年。
8篇の短編、ショートショート、中篇小説を収めた最新作です。

新井素子さんは、なんにでもなれます。
少女にでも、老人にでも、男でも、女でも、宇宙人だって。
猫の気持ちも、カラスの気持ちも100%理解します。
ぬいぐるみの気持ちだって、碁盤や、座布団の抱えるやるせない思いだって完璧に共感できるのです。

子どもの頃からずーっとお世話になっているこの不思議な世界に頭から飛び込んで、もう上がりたくないみたい。
なんだかこっちの方が呼吸が自然な気がするくらいです。

変わらぬ世界。新しい、最高な物語たち。

短編集のこの本から読んでいただいて、お気に召したら、出版芸術社から出ている『星へ行く船』シリーズ完全版をお薦めします!キュートなあゆみちゃんが宇宙へ飛び出すロマンチックSFです☆
次にお薦めなのは…『二分割幽霊奇譚』かなぁ。幽霊、吸血鬼、異世界の女王が第13あかねマンションを舞台に大冒険を繰り広げる…あ!第13あかねマンションといえば『扉を開けて』も外せませんね!今大流行の異世界へ召喚される物語です。あのティラノサウルスもどきが出てくるところが大好きです。
でも新井素子といえば、サイコホラーや終末を描いたSFもぜひ読んでいただきたい!!
『くますけと一緒に』成美ちゃんのこころのお友達、ぬいぐるみのくますけ。成美ちゃんに寄り添い守りながら彼は…。『ひとめあなたに…』さまざまな、狂った、女の子の物語。
女の物語といえば『チグリスとユーフラテス』も最高です。遠い星へ移住した人類の長く大きな河の流れのような物語です。


なんだか…何を言おうとしていたかしっちゃかめっちゃかになってしまいましたが、新井素子さん、これからも素敵な物語をお待ちしています。

あと、できれば、できれば『ふたりのかつみ』の続編を!!
ずーーーーっと、待っています!
息子も気に入ってしまったので、親子二代で待ち続けます!

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