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本さえあれば、日日平安

本さえあれば、日日平安

長迫正敏がおすすめする本です。


本さえあれば、穏やかな日日。ほっこりコラム連載中です。本好きのほんわかブログ・「本さえあれば、日日平安」
本好きの、本好きによる、本好きのための“ほんわか”。一日を穏やかに過ごす長迫氏のおすすめ本はこれ!

2012/07/15 更新

本さえあれば、日日平安


長迫正敏がおすすめする本です。


ノンフィクション

仕事が速くなる力と整理する力が、1冊でビシッと身につく本

著者:知的習慣探求舎

出版社:PHP研究所

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仕事が速くなる力と整理する力が、1冊でビシッと身につく本

毎年誕生日が来るのが辛い。この日を素直に喜べるのは10代までだろう。例えば高校生の長男は17歳になることを喜んでいたが、20歳を過ぎた長女は今年の誕生日が来るのを嫌がっている。
と言ってもこの2人は10代と20代、喜んだり嫌がったりする姿も可愛いものだ。「誕生日?今年は来んかったよ。不思議じゃね~、温暖化と関係あるんかねー」と、真顔でばっくれている奥さんの気持ちは痛いほどわかるが、可愛いとは言い難い。

しかし、17歳は文字通り10代と言えるが、20歳になったばかりだと20代と言うよりは、まだ10代のようなものだと思う。現実には20歳も29歳も20代だが、大学を卒業して社会人になる22歳ぐらいからが、本格的な20代の始まりと言えるのではなかろうか。
その法則でいけば年代ごとに少しスライドして、30代は33歳から、40代は44歳から、50代は55歳から、60代は66歳から・・・、となる。
私の年齢を当てはめれば、まだ40代半ばとなる。良いではないか!この考え。「誕生日は来なかった。」とばっくれるより、まだ可愛げもあり夢があるではないか。
 
さっそく奥さんに伝えてみた。
「ダメダメ、何でも先延ばししようとする、お父さんの悪い癖よ~」とバッサリ斬られた。「まさか、そんな風に考えて仕事しとるんじゃないじゃろーね」とも。
痛いところを突かれてしまった。もちろん何でも素早く片付けている、とは言い難いのだが・・・

「仕事が速くなる力と整理する力が、1冊でビシッと身につく本」PHP研究所・刊
仕事に取りかかるとき、「どれから手をつけよう・・・?」と迷ってしまう人や、デスクの上がすぐに乱雑になってしまう人、思考や企画を図にするのが苦手だと感じている人なら、この本はきっと大きなパワーをもたらすだろう。
 
本書の第一部「整理する力」編では、時間や空間、身の回りのいろいろなモノ・書類・情報・思考を、すっきり整理する技術を紹介している。
「大きな仕事を分割すれば小さなやる気で着手できる」、「整理は忙しいときにする。これが効率アップのカギ」、「書類を立てておくだけで、仕事の効率がよくなる」、「自分宛てのメールで、用件をしっかり確認する」、「ロジックツリーで図解すれば、問題点がみるみるわかってくる」
 
第2部「仕事が速くなる力」編では、読み書きや情報探しを加速するノウハウや、仕事を他人よりスイスイこなす技術、相手にやる気を出させる交渉術まで、すぐにできて効果の大きいテクニックが厳選されている。
「さほど重要でない仕事から手をつけると、効率がアップする」、「仕事にどれだけ時間がかかるかは15分単位で見積もる」、「30分仕事をしたら1分休息。これでオン・オフのリズムができる」、「上手に断ることができれば、次の仕事につながる」、「どのように依頼すれば、人は速く仕事をしてくれるか」
 
1テーマが見開きで2ページ。シンプルな構成で読みやすい。具体的なテクニックも満載だ。とにかく巻末の参考文献を見て頂きたい。36冊のビジネス書からピックアップされた極上のエッセンスだとわかる。

「そんな変なこと考える暇があったら洗濯物取り込んどいて!」と奥さんは買い物に向かう。「ついでに制服にアイロンかけといてね。自分のことは自分でしょーね。お父さんアイロンがけ上手じゃろー」と言われた。
 
『どのように依頼すれば、人は速く仕事をしてくれるか』のポイントは3つ。
①自分ではやらないと決めたら少しでも早く頼む。②頼む仕事を明確にする。③あなただから頼むという信頼の気持ちを伝える。

私は信頼されているのか?上手に使われているだけのような気もするが。

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