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いつか読書をする人へ

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井上いつかがおすすめする本です。


2021/07/19 更新

いつか読書をする人へ


井上いつかがおすすめする本です。


フィクション

少女と少年と海の物語

著者:クリス・ヴィック,杉田七重

出版社:東京創元社

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少女と少年と海の物語

海の真ん中で、漂流していた彼らは出会う。
少年は僅かな水と食料とナイフ。
少女はいくつもの物語とひとつの秘密。
そして、彼らが進む先が、新たな物語となっていく。

部屋の隅、いつもの読書用のキャンプ椅子の上。
いつもなら足を投げ出して座っているのに、今はつま先も椅子のふちからはみ出さないように縮こまって読んでいる。椅子の下は底なしの海と、きっとあれはサメの影。
次の波で、椅子はひっくり返されてしまうかもしれない。投げ出されないようにぎゅっと本にしがみつく。

ふたりの強さと美しさに何度も涙が出ます。
何度も襲ってくる絶望に、ふたりは物語から力を得てまた顔を上げる。

いつも邪魔になる、余計な荷物だと怒られていたけど、やっぱりね!物語はこの世で一番重要な持ち物ですよね。
わたしは彼女のように物語をいくつも覚えておけないので、本をいつでも持ち歩くことにします。
きっと遭難にも役に立ちます。


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