フランス、料理。それだけ聞くと、高級なフレンチレストランで出てくる、お皿にお洒落に盛られた料理を想像してしまいます。しかし、この本に載っているのは、すべて飾り気のない家庭料理。季節ごとに約20品ずつ、著者のパリでの日常と共に紹介されています。料理自体の画像はありませんが、それが味や香りの想像をかき立てられました。一つ一つの話は短いですが、分量も手順も細く書かれており、レシピ本としても普通の読み物としても楽しめます。作ってみたいけど、子羊やウサギなんて手に入らない……なんて心配はご無用！著者曰く、日本にある食材を使ってしまえばいいとのこと。明日の夕飯に1品いかがでしょうか？