おすすめの本RECOMMEND

Slow Books ~コトバのあや~
高垣亜矢がおすすめする本です。
日本人が奏でる『コトバの音符』。言葉が織りなす模様“言葉の文(あや)”日本人が使う巧みなコトバ、本の中に見え隠れする「コトバのあや」
本をじっくりと読んでいると、その中に光る作者の巧みなテクニック。高垣亜矢さんの視点で捉えた“コトバのあや”を紹介します。
2010/07/04 更新
Slow Books ~コトバのあや~
高垣亜矢がおすすめする本です。
フィクション
ペンギン・ハイウェイ
著者:森見登美彦
出版社:角川書店
定価:1,680円

森見さんといえば、『夜は短し歩けよ乙女』で代表されるように、“京都”“大学生”が物語の主軸。
が、本作はそれを封印?
舞台は郊外の“レゴブロックで作ったような”家が立ち並ぶ住宅街。主人公は小学4年生のアオヤマ君。5月のある日、突然街にペンギンたちが現れる。このおかしな事件には、歯科医院のお姉さんが関わっているとアオヤマ君はにらむのだが―。
少年の探検心がとてもキュート。少年と父親の関係もほほえましい。森見ワールドの新境地です。