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Slow Books ~コトバのあや~

Slow Books ~コトバのあや~

高垣亜矢がおすすめする本です。


日本人が奏でる『コトバの音符』。言葉が織りなす模様“言葉の文(あや)”日本人が使う巧みなコトバ、本の中に見え隠れする「コトバのあや」
本をじっくりと読んでいると、その中に光る作者の巧みなテクニック。高垣亜矢さんの視点で捉えた“コトバのあや”を紹介します。

2009/08/29 更新

Slow Books ~コトバのあや~


高垣亜矢がおすすめする本です。


フィクション

学問

著者:山田詠美

出版社:新潮社

定価:1,575円

学問

「私ねえ、欲望に忠実なの。愛弟子と言ってもいいね。」

本の帯からドッキリ。山田詠美節健在。
高度成長期の海辺の街を舞台に、4人の少年少女のきらきらとしたかけがえないのない時間が描かれます。山田詠美にかかればそれらは官能的な言葉でつづられていきます。そのきらきらは生と性の輝き。光があれば影もあり、それはかすかな死の影で…。

私たちが学ぶべき“学問”とは何だろう。目をそらさずに考えてみたい。

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