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Slow Books ~コトバのあや~

Slow Books ~コトバのあや~

高垣亜矢がおすすめする本です。


日本人が奏でる『コトバの音符』。言葉が織りなす模様“言葉の文(あや)”日本人が使う巧みなコトバ、本の中に見え隠れする「コトバのあや」
本をじっくりと読んでいると、その中に光る作者の巧みなテクニック。高垣亜矢さんの視点で捉えた“コトバのあや”を紹介します。

2009/11/08 更新

Slow Books ~コトバのあや~


高垣亜矢がおすすめする本です。


フィクション

哄う合戦屋

著者:北沢秋

出版社:双葉社

定価:1,470円

哄う合戦屋

 天文18年。甲斐、武田と越後、長尾に挟まれた緩衝地帯、中信濃。山深い名もなき城に、孤高の“合戦屋”、石堂一徹がいた。“体全体に彫り込まれている陰影”を持つ男。この男の望みはただひとつ。主を天下人にすること。天衣無縫な姫君・若菜は、そんな一徹の陰影は豊かな感受性がつくりだすものだと見抜く。

 人が、自分ではなく他の誰かを守りたいと思う気持ち。それがどんなに崇高なものであるか。今のこの世だからこそ深く感じていたい。

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