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Slow Books ~コトバのあや~

Slow Books ~コトバのあや~

高垣亜矢がおすすめする本です。


日本人が奏でる『コトバの音符』。言葉が織りなす模様“言葉の文(あや)”日本人が使う巧みなコトバ、本の中に見え隠れする「コトバのあや」
本をじっくりと読んでいると、その中に光る作者の巧みなテクニック。高垣亜矢さんの視点で捉えた“コトバのあや”を紹介します。

2009/11/28 更新

Slow Books ~コトバのあや~


高垣亜矢がおすすめする本です。


フィクション

掏摸

著者:中村文則

出版社:河出書房新社

定価:1,365円

掏摸

 「僕」の職業は“スリ”…反社会的な存在である。東京を仕事場にし、ターゲットは裕福な人々。その標的の中にはホストもいる。

 ある時、彼は“最悪の男”である木崎と再会する。闇社会で生きる木崎が「僕」にある仕事を依頼してくるのだが…。

 「僕」がその行為に及ぶ時の描写は臨場感にあふれ、まさに手に汗握ります。
『土の中の子供』で芥川賞を受賞した著者が悪を描いた話題作。「僕」を愛おしく思えるのはなぜだろう?

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