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Slow Books ~コトバのあや~

Slow Books ~コトバのあや~

高垣亜矢がおすすめする本です。


日本人が奏でる『コトバの音符』。言葉が織りなす模様“言葉の文(あや)”日本人が使う巧みなコトバ、本の中に見え隠れする「コトバのあや」
本をじっくりと読んでいると、その中に光る作者の巧みなテクニック。高垣亜矢さんの視点で捉えた“コトバのあや”を紹介します。

2010/09/03 更新

Slow Books ~コトバのあや~


高垣亜矢がおすすめする本です。


文庫

東京島

著者:桐野夏生

出版社:新潮社

定価:580円

東京島

 谷崎潤一郎受賞作。キリノ版創世記として反響を呼んだ本作が今夏、木村多江主演で映画化。

 清子は夫と世界一周クルーズの最中、暴風雨にあい、無人島に流れ着く。その後、日本の若者、謎めいた中国人たちが漂着する。全部で31人の男たち。清子はたった一人の女。清子は求められ、争われ、“これほど男に焦がれられた女が世界に何人いるだろう―”。

 桐野作品の一貫としたテーマ“女の性”が、本作にも毅然と立ちはだかる。スケールの大きさに、脱帽。

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