おすすめの本RECOMMEND

Slow Books ~コトバのあや~
高垣亜矢がおすすめする本です。
日本人が奏でる『コトバの音符』。言葉が織りなす模様“言葉の文(あや)”日本人が使う巧みなコトバ、本の中に見え隠れする「コトバのあや」
本をじっくりと読んでいると、その中に光る作者の巧みなテクニック。高垣亜矢さんの視点で捉えた“コトバのあや”を紹介します。
2010/09/25 更新
Slow Books ~コトバのあや~
高垣亜矢がおすすめする本です。
文庫
悪人(上)(下)
著者:吉田修一
出版社:朝日新聞出版

本作を読み、主人公の祐一を演じることを熱望したという妻夫木聡。この秋待望の映画公開。祐一と逃避行をする光代を演じた深津絵里は、モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞受賞。
本作は、新聞連載時から大反響。殺人者である祐一と、それを知りながらも行動を共にする光代。互いの孤独を抱きしめ合うかのように寄り添う二人。
善悪を一方からのみで量るのは愚か。そして悪を止めるのは、最後には人。人の力を信じたい。