おすすめの本RECOMMEND

Slow Books ~コトバのあや~
高垣亜矢がおすすめする本です。
日本人が奏でる『コトバの音符』。言葉が織りなす模様“言葉の文(あや)”日本人が使う巧みなコトバ、本の中に見え隠れする「コトバのあや」
本をじっくりと読んでいると、その中に光る作者の巧みなテクニック。高垣亜矢さんの視点で捉えた“コトバのあや”を紹介します。
2011/03/23 更新
Slow Books ~コトバのあや~
高垣亜矢がおすすめする本です。
フィクション
花の鎖
著者:湊かなえ
出版社:文藝春秋
定価:1,400円

尾道市因島出身の湊さん。2008年のデビュー作『告白』は、昨年松たか子主演で映画化(日本アカデミー賞受賞)され、発行部数は288万部を突破。デビュー後発表した作品はみな話題となる。
待望の最新刊である本作は、著者の“セカンドステージ”始動作としての位置づけ。
毎年届く謎の花束、差出人はイニシャル「K」。3人の女性の人生に影を落とし、悲しい連鎖を呼ぶ。断ち切るのも繋ぐのも、自分の心ひとつ。だけどそれだけではすまされないこともあるから悲しいのだ。