おすすめの本RECOMMEND

Slow Books ~コトバのあや~
高垣亜矢がおすすめする本です。
日本人が奏でる『コトバの音符』。言葉が織りなす模様“言葉の文(あや)”日本人が使う巧みなコトバ、本の中に見え隠れする「コトバのあや」
本をじっくりと読んでいると、その中に光る作者の巧みなテクニック。高垣亜矢さんの視点で捉えた“コトバのあや”を紹介します。
2011/12/16 更新
Slow Books ~コトバのあや~
高垣亜矢がおすすめする本です。
文庫
ジョゼと虎と魚たち
著者:田辺聖子
出版社:角川書店

どこかあやうくて、不思議にエロティック。
表題作「ジョゼ…」で、ジョゼは愛する男のそばで幸福を考える。
完全無欠な幸福は、死、そのものだと。
「雪の降るまで」の以和子も、男のそばで、死を観じる。
“心中する前夜の男と女みたいや……”
どきりとしながらも、あぁ…と頷かせてしまう田辺文学。
本作とどめは、「恋の棺」…
もう究極ではありませんか。
発見?いいえ、知っていたでしょう、前から。
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